icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH
「特集:ジャンゴたち!」にあわせて、これだけは見るべし!! ジャンゴ映画6本を解説 [後編] original image 16x9

「特集:ジャンゴたち!」にあわせて、これだけは見るべし!! ジャンゴ映画6本を解説 [後編]

解説記事

2023.08.02

SHARE WITH

  • facebook
  • twitter
  • LINE

ドラマ『ジャンゴ ザ・シリーズ』独占日本初放送にあわせて、この夏、ドラマではなく映画の“ジャンゴ”も満を持して特集放送。玉石混交あまたある“ジャンゴ”映画の中でも、まず見ておくべき作品はどれか!? 我々スターチャンネルは、マカロニ・ウエスタン研究家のセルジオ石熊氏にラインナップ策定に協力をいただいた。7月の前編に続いてセルジオ石熊氏みずからが推薦作を解説する映画コラムの今回は第2弾。8月放送分『情無用のジャンゴ』『待つなジャンゴ引き金を引け』『ジャンゴ対サルタナ』をお届け!

目次
『続 荒野の用心棒』『復讐のジャンゴ・岩山の決闘』『ジャンゴ 繋がれざる者』を紹介しているコラム7月分[前編]はコチラ 『続・荒野の用心棒』1966 B.R.C. S.r.l. - Surf Film All Rights Reserved

■イタリア映画界に舞い降りた空前のウエスタン・ブーム~映画人はこぞって西部劇へ

 セルジオ・コルブッチが生んだ元祖ジャンゴ=『続・荒野の用心棒』やセルジオ・レオーネの傑作『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』が公開された1966年を発火点として、翌1967年以降、イタリア映画界は空前の西部劇ブームに沸きかえった。年間100本近くの西部劇がイタリアやスペインの荒野で作られ、大の男たちが拳銃を手に走り回り、馬から転げ落ち、地面を転がったりした。まさにマカロニ・ウエスタン祭りだ。

 天邪鬼のセルジオ・コルブッチは、ウエスタンをひと休みしてギリシャで現代アクション映画『太陽の暗殺者』[1967]を作るが大ヒットには至らず(作品の一部はクエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』[2019]の劇中に登場した)、プロデューサーに乞われて再び西部劇ワールドへ戻り、『黄金の棺』[1967]『豹/ジャガー』[1968]『殺しが静かにやって来る』[1968]と、たて続けに話題作・問題作を連発することになる、一方、セルジオ・レオーネはハリウッドからの資金を得てアメリカ・ロケを敢行した超大作『ウエスタン』[1968]の準備にかかり、脚本チームには若手映画作家ベルナルド・ベルトルッチとダリオ・アルジェントが抜擢された。
〈 1 / 4 〉
33 件

RELATED