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『ハリー・パーマー 国際諜報局』ロンドン記者会見レポート

解説記事

2022.05.04

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全世界待望の英国スパイ・サスペンス『ハリー・パーマー 国際諜報局』の放送・配信に先がけ、ロンドンで行われたオンライン記者会見イベントの模様をリポート!

目次

オンラインで行われた記者会見

『ハリー・パーマー 国際諜報局』は、レン・デイトン原作のスパイ小説『イプクレス・ファイル』をもとにした全6話のドラマ。1960年代を舞台に、服役免除のため諜報員になったハリー・パーマーの活躍を描くもの。同小説を映画化した、マイケル・ケイン主演のスパイ映画『国際諜報局』(1965)のTV版リメイクであり、57年ぶりに新キャストで映像化されたことが話題を呼んだ。
記者会見は、イギリスで今年2月の放送開始を前にして行われた。当初はロンドン某所で開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染が拡大した時期に重なり、急きょオンラインに変更。世界中のメディアが参加してのヴァーチャル記者会見になった。質疑応答は1時間近くに及び、キャストと製作陣の本作に対する並々ならぬ情熱と意欲が感じられた。
ハリー・パーマー 国際諜報局

ハリー・パーマー 国際諜報局

出席者

ジョー・コール(ハリー・パーマー役)
ルーシー・ボイントン(ジーン・コートニー役)
トム・ホランダー(ウィリアム・ドルビー役)
アシュリー・トーマス(ポール・マドックス役)
ジョン・ホッジ(脚本・製作総指揮)
ジェームズ・ワトキンス(監督・製作総指揮)

Q&Aセッション

――ドラマ化の経緯と思いは?
ジョン・ホッジ:10代の頃から原作の大ファンだったので、話を頂いてとても嬉しかったです。スパイ物は暗い話が多いけど、シリアスな中にユーモアや人との交流の温かさがあり、原作にある人間性や人間愛のようなものを描きたいと思いました。原作は全6話のドラマ向けに描かれていないので、キャラクターの人物像、ストーリー性を深めることに苦心しました。

ワトキンス監督:8年くらい前から映像化の構想がありました。レイシズムとの戦い、女性の扱いなども含んだスパイ・サスペンスというアイデアをジョンに話し、練りました。ウィット、ユーモア、危険なスパイの世界などの原作の持ち味を活かしたいと思いました。
――ハリー・パーマー役のジョー・コールについてはいかがですか?
ワトキンス監督:ハリー・パーマーは負け犬のように見えるけど実は勝者なんです。ユーモアの下に怒りを隠している。頭が良くて、ユーモアを武器として使う。ジョーはそういったキャラクターを上手く表現してくれました。
――60年代のアイコンだったキャラクター、ハリー・パーマーを演じることにプレッシャーはありましたか?
ジョー・コール:実はハリー・パーマーについて詳しくはなかったのですが、調べるうちにとても重要なキャラクターだとわかり緊張しました。これまでとは違うタイプの役を演じるチャンスであり、偉大なマイケル・ケインの物真似にはならないように心がけました。
ハリー・パーマー 国際諜報局

ハリー・パーマー 国際諜報局

――ジーン・コートニーはどんなキャラクターですか?
ルーシー・ボイントン:ジーンはジョンの脚本によって原作よりも深堀りされています。パーソナリティと存在感があり、仕事ができるエージェントなんです。当時期待されていた女性像と諜報員としての二重生活を送っている。
彼女の物語を通じて、60年代の男社会のなかで女性がどういう存在だったか、当時若い女性が体験したことが描かれています。
――婚約者から「結婚したら働く必要はない」と言われて、ショックを受けていましたね。
ルーシー:それまでジーンは二つの世界をバランス良く生きていたのに、結婚式の日が近づくにつれ、自分の本心に気付きます。W.O.O.C.では重要な仕事を任されていて、自由や刺激を感じることができる。仕事をやめて、家庭に入ることは考えられない。
――ポール・マドックスはどういうキャラクターですか?
アシュリー・トーマス:60年代はアフリカ系アメリカ人に対して人種的抑圧があったという問題をちゃんと扱いたいと監督と話し合いました。この時代、能力の有無に関わらず、黒人が機会を与えられることは少なかった。ポールがCIAエージェントという役職についているのは、彼に大変な能力があるということであり、敬意をもって臨みました。
――ポールの最初のセリフは「ああ、その通り、俺は黒人だ」でしたね。
アシュリー:ジーンに向かって、俺はブラックで、君は女性だ、二人とも重圧がいっぱいだ、さあ、とっとと仕事をしよう、という彼のユーモアを感じました。ポールはいつも微笑んでいる。あのセリフはドラマの空気感を決めたと思います。
ハリー・パーマー 国際諜報局

ハリー・パーマー 国際諜報局

――ドルビー少佐を演じていかがでしたか?
トム・ホランダー:ドルビーのキャラクターはとても良く描かれていると思います。ジョン・ホッジが手掛ける初めてのTVドラマですが、ウィットに富み、本格的で現代にも通じるものがある。本当に素晴らしい脚本です。ドルビーは葛藤を抱えたキャラクターで演じるのはとても楽しかった。
――ハリーとドルビーの関係についてはどうですか?
トム:二人はアイロニックな関係なんです。ハリーは罠にはまり、ドルビーもある意味罠にはまっている。お互いに階級が違うし、相容れない相手と思っているけど、徐々に二人とも同じように縛られ、踊らされている状況にいることがわかります。
――世界中を舞台にしたスケール感のある作品ですね!
ワトキンス監督:ベイルート、南太平洋の島、フィンランドなどが登場します。でも、『007』のような紀行映画にするつもりはありませんでした。ジェームズ・ボンドはスーパーヒーローだけど、ハリー・パーマーは普通の人間です。週末は働かず、料理が好きで、経費を請求する(笑)そういう生活感のある人物なんです。
――衣装も素晴らしいですね。
ワトキンス監督:1960年代のファッションを研究して、キャラの性格も組み込んで考えました。今はいろいろ大変なことが多いときですから、現実逃避かもしれないけど、エレガントな世界を楽しんで欲しいです。
ハリー・パーマー 国際諜報局

ハリー・パーマー 国際諜報局

『ハリー・パーマー 国際諜報局』
原題:THE IPCRESS FILE

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