イントロダクション
マカロニ・ウエスタンの傑作『続・荒野の用心棒』を原案に、現代感覚で描いた壮大な西部劇ドラマ
近年、タランティーノ監督のリメイク作『ジャンゴ 繋がれざる者』でも話題となった、セルジオ・コルブッチ監督、フランコ・ネロ主演のマカロニ・ウエスタンの傑作映画『続・荒野の用心棒(原題:Django)』(1966年)を原案に、マイノリティの視点を取り入れ、現代人に響くオリジナルストーリーで描く西部劇。舞台は南北戦争後のテキサス。元奴隷のジョンと、子供の頃に家族を失いジョンに育てられたサラは、どんな人間も歓迎する平等の町″ニュー・バビロン“を開き平和に暮らしていた。そこにジャンゴと名乗る流れ者が現れる。南北戦争へ出兵中に一家を殺された責任と後悔を背負い生きてきたジャンゴが、20歳になった娘のサラと再会を果たし、拒絶されながらも娘の信頼を取り戻そうとするが―。
徐々に明らかになっていく、複雑に絡み合う過去
家族を養うために南北戦争へ出兵し、南軍に参加したジャンゴの苦悩や義弟との関係、奴隷だった母と白人の主人の間に生まれたジョンと、主人の娘エリザベスの関係、家族が残虐された日の記憶を断片的に思い出していくサラ...。さらにジョンとジャンゴの2家族の運命が交錯していた事実も明らかになる。町のリーダーとその用心棒として信頼関係を築いていくジョンとジャンゴだが、ジャンゴ、ジョンそれぞれの犯した過ちが明らかになった時、果たして彼らは互いを許すことができるのか?悲しい過去が複雑に絡み合う彼らの“因縁”と“宿命”を描き、自分の取った行動がその後の人生や自分の愛する人にどんな影響を及ぼすかという、時代や文化を超えるメッセージを投げかける。
マティアス・スーナールツ、ノオミ・ラパスら映画級キャストに加え、驚きのカメオ出演も!
出演はジャンゴ役に『リリーのすべて』のマティアス・スーナールツ(ベルギー出身)、信仰と道徳に凝り固まるエリザベス役に『プロメテウス』『LAMB/ラム』のノオミ・ラパス(スウェーデン出身)、理想郷のリーダー、ジョン役に『フォー・ライフ』のニコラス・ピノック(イギリス出身)と、多国籍豪華キャストのアンサンブルも見どころ。『続・荒野の用心棒』でスターの座を確立したフランコ・ネロのカメオ出演も注目!
イタリア&フランスの多国籍な製作陣が集結、普遍的テーマはマイノリティ差別や多様性を織り交ぜる
イタリアとフランスの制作会社の合作で、脚本&クリエーターは『Zero Zero Zero 宿命の麻薬航路』やイタリアンマフィアを描いた人気ドラマ
『Gomorrah: The Series(原題)』を手がけたレオナルド・ファソーリとマッダレーナ・ラヴァリ。監督は『Gomorrah』にも参加し、2009年『まっさらな光のもとで』でベネチア国際映画祭で4冠に輝いたフランチェスカ・コメンチーニほか。コメンチーニ監督は過去への悔恨や家族間の確執、人種差別などの普遍的なテーマの中に、今まで西部劇で描かれなかった強い女性やLGBTQなど、現代的なアングルを織り交ぜ、西部劇のジャンルに新たな風を吹き込んだ。
ヨーロッパ各国で放送・配信予定、シーズン2も!?
2月17日に英Sky Atlanticと同局の配信サービスNOWで公開された本作は、イタリアはじめEU各国でも続々放送・配信開始予定。シーズン2の可能性も大きく期待されている。