浮気調査を依頼された探偵が、人妻の尾行を続けるうちに奇妙な関係が生まれてゆく姿を描いたラブロマンスの名作。人気舞台を映画化したのは『第三の男』のキャロル・リード監督。本作は彼の遺作となった心温まる人間ドラマで、ミア・ファローが孤独な人妻を可憐に演じている。彼女が身につける時代を反映したファッションの数々も見どころで、探偵と人妻の関係が微妙に変化しながら、物語はやがて至福のラストを迎える。

ロンドン。ベリンダと結婚した会計士のチャールズ。彼は最近ベリンダの行動に疑問を抱き、風変わりな私立探偵のクリストフォルに彼女の素行調査を依頼。だがベリンダは、仕事中心な夫との生活や上流社会の付き合いに息が詰まり、当てもなく出掛けることで倦怠感を紛らわせているだけだった。彼女は間もなくクリストフォルの存在に気付くが、一定の距離を置いて毎日顔を合わせるふたりの間には次第に好意的な感情が芽生えていく。

• CAROL REEDキャロル・リード

• MIA FARROW ミア・ファロー
• TOPOL トポル
• MICHAEL JAYSTON マイケル・ジェイストン
• MARGARET RAWLINGS マーガレット・ローリングス
• ANNETTE CROSBIE アネット・クロスビー