作品解説
『失われたときを求めて』の一篇をシャンアル・アケルマン監督が現代的に映画化。恋人への激しい感情に取りつかれた男を描く。
マルセル・プルースト『失われたときを求めて』の第五篇「囚われの女」をシャンタル・アケルマン監督が新たに解釈し、現代的に映画化。恋人への激しい愛情から、いつしか妄想と嫉妬にかられていく男の姿を描く。すれ違う男女の姿を巧みに映し出しており、その年の「カイエ・デュ・シネマ」ベストテンで2位に選ばれた。主演はアケルマン監督作『オルメイヤーの阿房宮』でも主役を演じたスタニスラス・メラール。
ストーリー
シモンはパリの豪邸で祖母とメイド、そして恋人のアリアーヌと暮らしていた。アリアーヌを心の底から愛していたシモンだったが、その強い愛情を募らせるあまり暴走し、ついには彼女の尾行をはじめるようになる。こっそりと彼女の行く先々に着いていくうちに、いつしかアリアーヌが自分ではなくとある女性と愛し合っていると信じ込むようになるシモン。とうとう彼女に別れを切り出すが…。
キャスト&スタッフ
監督
- CHANTAL AKERMAN シャンタル・アケルマン
出演
- STANISLAS MERHAR スタニスラス・メラール
- SYLVIE TESTUD シルヴィー・テステュー
- OLIVIA BONAMY オリヴィア・ボナミー
- AURORE CLEMENT オーロール・クレマン
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