サン・スーシの女

ロミー・シュナイダー主演の戦時下ドラマ。ナチスによって運命を狂わされた人々の悲劇を、ひとりの少年の視点で描く。

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解 説

波乱に満ちた生涯を送ったロミー・シュナイダーが自身の企画として映画化したドラマ。43歳の若さで急逝した彼女の遺作となった。撮影中の怪我や病気、そして最愛の息子を事故で亡くしたことも重なって幾度も撮影延期になりながら、過酷な運命に翻弄されるヒロインを演じ抜いている。ジャック・ルーフィオ監督が説明を極力排した演出で、戦争の悲惨さを炙りだす。夫役ヘルムート・グリームの抑制のきいた演技も心に残る。

あらすじ

人権擁護委員会の代表を務めるマックスは、パラグアイ大使との面会の席で大使を突然射殺する。マックスは逮捕され、面会にきた妻のリナに自身の過去を話し始める。1930年代のベルリン。父をナチスに殺され自らも足を負傷した10歳のマックスは、歌手のエルザとその夫ミシェルに引き取られる。しかし、反ナチを訴えるミシェルが逮捕され、マックスはエルザに連れられパリへ逃れ、悲しみにくれる彼女と暮らしてきたのだった…。

監 督

出 演

ジャンル ドラマ / ラブロマンス
本編時間 117分
制作 1982年 フランス=西ドイツ
原題 LA PASSANTE DU SANS-SOUCI

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