ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地

シャンタル・アケルマン監督による傑作。息子と暮らす中年女性の日常の中に潜むフラストレーションを炙りだしてゆく。

ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地 場面写真

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解 説

社会における女性の立場や生きづらさを、独特のまなざしで捉え続けた映画監督シャンタル・アケルマンの傑作。ある主婦の、ひたすら反復する日常を通して“家事労働”を可視化し、そこから生まれるフラストレーションの爆発までを綴る。フェミニズム映画の傑作として評された貴重な代表作の一本。『去年マリエンバートで』などで知られる、実際にフェミニズム活動家でもあったデルフィーヌ・セイリグが主演を務めている。

あらすじ

ブリュッセルのアパートで、思春期の息子と二人で暮らす女性ジャンヌ。彼女は家事をこなし、隣人の赤ん坊の子守りを引き受け、買い物へ出かけ、息子の身のまわりを清潔に快適に保っている。そんな彼女は、息子が学校へ通っている午後、時おり自宅で売春をすることも。そうしたジャンヌの規則正しい生活は、少しずつ綻びを見せてゆく。ある日の午後、いつものように“客”を迎えるジャンヌは、自分でも予期せぬ行動をとってしまう。

監 督

出 演

ジャンル ドラマ / サスペンス
本編時間 204分
制作 1975年 ベルギー
原題 JEANNE DIELMAN, 23, QUAI DU COMMERCE, 1080 BRUXELLES
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