フランス映画界の鬼才ダヴィド・アブカヤ監督による意欲作。“もう一つのスターリングラード”と呼ばれた、アルザスでの連合軍とドイツ軍の攻防戦を描く。アブカヤ監督は製作・脚本・撮影・編集・音楽までひとりで務めた。第二次世界大戦中ナチスによって徴兵され、自らの意に反して祖国と戦わされた“マルグレ＝ヌー”と呼ばれるアルザス・ロレーヌ地方出身のフランス人兵にも焦点を当て、そこへ兄弟ドラマを絡めた点が見どころ。

1945年1月。ドイツ軍からアルザス地方を奪還するため、フランス軍の落下傘連隊とアメリカ軍の歩兵連隊が合流。主に志願兵や新兵たちで編成されたこの部隊は、伍長エナックを中心に固く結束されていた。来たるべき大攻防戦に備えてイェプスハイムの町に隣接する森を制圧する必要があり、兵士らは寒さも厳しい過酷な戦場を進軍してゆく。そんななか一人のドイツ兵を捕虜にするが、彼はなんとエナックの弟のロドルフだった…。

• DAVID ABOUCAYAダヴィド・アブカヤ

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