祖国アフガニスタンから脱出する姿を、登場人物の安全を守るために実写ではなく、アニメーションで表現したドキュメンタリー。ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督は友人アミンの半生を映画化することで、彼の苦痛を癒そうとしたという。製作総指揮は「ゲーム・オブ・スローンズ」出演のニコライ・コスター＝ワルドー。アカデミー賞史上初の国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門で同時ノミネート。

アフガニスタンで生まれ育った少年アミンは、幼い頃から自分がゲイであることを自覚していた。軍に勤めていた父は当局へ連行されたまま消息不明となり、残された家族は長兄が亡命しているスウェーデンを目指して国から脱出。その途中で母たちと離れ離れになり、たった一人でデンマークへと亡命する。数年後、アミンは長兄と再会。研究者として成功を収め、平穏な生活を送るようになる。しかし、彼は強い罪悪感に苦しんでいた。

• JONAS POHER RASMUSSENヨナス・ポヘール・ラスムセン