イントロダクション
ジュード・ロウ vs ジョン・マルコヴィッチ 新旧教皇対決?!
前作『ヤング・ポープ 美しき異端児』で若く破天荒な史上初のアメリカ人教皇として信者の絶大な支持を得たピウス13世ことレニー・ベラルド(ジュード・ロウ)。前作最終話で演説中に心臓発作を起こした彼はいまだ昏睡状態。後任探しに様々な策が講じられ、ようやく就任したのがヨハネ・パウロ3世ことジョン・ブラノックス (ジョン・マルコヴィッチ)だ。謎めいた行動と美貌でカリスマ的な人気を誇ったレニーとは対照的な、哲学的で内向的な性格で中道派のジョンは“磁器のように脆い”と言われるほど繊細な中年男。つらい生い立ちゆえに人一倍愛情を渇望する彼は、いかにして人気を集めるかを模索する…。
思いがけないスターが本人役で出演!
教皇の権限を使って自分の好きなスターをバチカンに招くという設定で、前作『ヤング・ポープ 美しき異端児』と本作のクリエーター、パオロ・ソレンティーノのファンを公言しているという2人の大スターが本人役で登場。1人目は過激な歌詞やパフォーマンスで知られるミュージシャン、マリリン・マンソン。続いてはハリウッド女優シャロン ・ストーン。バチカンの聖職者たちの前で、彼女の代表作『氷の微笑』のあの伝説の場面を再現!?
重厚なプロダクション・デザインでバチカンを美しくリアルに再現
本作の重厚で本格的なセットや衣装は前作でエミー賞のプロダクション・デザイン賞にノミネートされたことでもそのクオリティの高さが証明されている通り、なかなか見ることのできないバチカン内部の様子やコンクラーベなどの儀式を荘厳に再現している。バチカンの教会内での撮影は禁じられているため、サン・ピエトロ大聖堂前広場やベニスなどでロケを行い、ローマのスタジオには原寸大のシスティーナ礼拝堂を建設し撮影が行われた。イタリアで製作された作品で最も製作費の高かったテレビドラマの一つと言われている。
カトリック教会の裏側をセクシー&スタイリッシュに描く
前作に引き続き、セクシーなカットの多い本作。レニーがまるでボンドガールのように海から上がってくるオープニング、ネオンのように鮮やかな十字架、ポップな音楽など、退屈な宗教ドラマとは違う飽きさせない大人向けのスタイリッシュな作品に仕上がっている。カトリック教会に興味がない人でも、文化や宗教を超えた普遍的な人間ドラマとして単純に楽しめる作品。
Imdb 8.2点、Rotten Tomatoes 90%、前作を上回る高評価!
Imdb 8.2点。Rotten Tomatoes では批評家票90%、視聴者票80%と前作を超える高評価。さらに、過激にも思われる内容でありながら、イタリアでも大絶賛を受けている。2020年イタリアのゴールデン・グローブ賞とも呼ばれる「Globo d’oro」にてTVドラマ部門とVenice TV Awards(ヴェネチアTV賞)で最優秀作品賞を受賞している。