<ルース役 日野由利加 コメント>
Q:『I AM ルース』主人公、ルースはどんな人物ですか?
A:誠実で愛情深いが、父の役割と母の在り方に縛られ、必要以上に物事の正当性を誇示してしまう。被害妄想的になり、敏感で脆い精神状態。息子の存在は夫の様に頼りにしています。
Q:今回、ケイト・ウィンスレットは実の娘との本格共演に加えて、台本無しの“即興演技”でルースを演じています。等身大のケイト・ウィンスレットを吹替で演じてみての感想は?
A:実娘と即興ということで、お役を演じる(ために通常は入れる)幾つかのスィッチをINしない呼吸感と一体化するのは、とても難しかった。時を経て実像を晒し認知されて見える、開かれる世界があると感じました。
Q:『I AM ルース』で主人公ルース、または娘のフレヤに共感できるところはありましたか?
A:フレヤは母に、人間の本能的な姿を感じ拒絶する。思春期の成長過程にある潔癖的な感覚や支配への恐れ。目の当たりにするルースは空回りし自身を追い詰めて行く。どちらも胸苦しい程、共感出来ます。
Q:視聴者の皆様へのメッセージをお願いします。
A:人間関係は感情や距離感で歪みが生じ易い。自身で解決出来ない要素もあると認め、心を開き一歩踏み出す勇気を持てば、道が開く可能性はある。「諦めないで!」のメッセージを感じて頂けたら嬉しいです。