イントロダクション
フランスを代表する映画俳優ジャン・レノが、等身大のアンドロイドに?! 娘との関係を修復しようとする不器用な父を好演!
『ニキータ』、『レオン』などリュック・ベッソン監督作品の常連として活躍し、『ミッション・インポッシブル』や『WASABI』など、ハリウッドや日本でも人気の高い、フランスを代表する国際派俳優、ジャン・レノ。そんな彼が本作で演じるのは、長年疎遠になってきた娘との関係修復をするために娘の元へとやって来た、父親と等身大のアンドロイド。奇しくも、ジャン・レノはトヨタ自動車のテレビCMでドラえもん役を演じるなど、ロボット役はお手のもの!彼はこの風変わりな役を演じるにあたって、できる限り自然に、深く考えたり装ったりすることなく演じるように努めたと言う。自身も6人の子を持つジャン・レノは、本作で不器用な父親役を演じることを通じ、親子の関係というものは交わしてきた言葉の数が絶対ではなく、正しい瞬間にその場にいてあげることが何よりも重要だということを悟ったそうだ。
フランスNo. 1ベストセラー現役作家マルク・レヴィが届ける、セカンド・チャンスとほろ苦い初恋がテーマの物語!
本作の原作・脚本・製作総指揮を務めているのはフランスの作家、マルク・レヴィ。元々、建築事務所を経営していたレヴィは、息子のために書き溜めてきた作品が出版社に認められ、37歳で小説家デビュー。以来、コンスタントに作品を発表しており、フランスのみならず世界49ヶ国で翻訳され、5,000万部を超える発行部数を誇っている。2020年のロックダウン下では、アルベール・カミュと並び、“アメリカで最も読まれたフランス人作家”に挙げられており、文字通り、世界中で最も読まれているフランスNo. 1現役作家なのだ。日本でも複数の作品が翻訳されており、その軽快なストーリーテリングとファンタジックなひねりを加えた作風にファンが多い。彼の処女作「夢でなければ」は、ドリームワークスにより、リース・ウィザースプーン&マーク・ラファロ主演、『恋人はゴースト』というタイトルで公開され、アメリカで興収ランキング1位を獲得した。そんなレヴィは、本作で主人公ジュリアの親友ロベールという重要な役に挑戦しており、皮肉屋ながらチャーミングなキャラクターを魅力たっぷりに演じている。
ヨーロッパ出身の実力派キャストが集結して、ストーリーに華を添える
ジャン・レノの娘を演じるのは、ルーマニア出身のドイツ人俳優アレクサンドラ・マリア・ララ。『ヒトラー ~最期の12日間~』での素晴らしい演技を見たフランシス・F・コッポラが彼女に手紙を出し、『コッポラの胡蝶の夢』の主役をオファーしたという実力派女優だ。本作では父へのわだかまりを持つ娘の複雑な心理を繊細に表現し、物語にリアリティを与えている。さらに、娘ジュリアの初恋の相手トマスの現在を演じるのは、 『愛を綴る女』などのスペイン人俳優アレックス・ブレンデミュール。渋い大人の魅力で周囲を魅了する。
ヨーロッパの4つの美しい都市と、2つの時代を舞台に繰り広げられるストーリー
物語はフランスのパリ、ベルギーのブリュージュ、ドイツのベルリン、スペインのマドリードと、ヨーロッパを代表する4つの美しい都市で繰り広げられる。“光の都”パリを新しい形で切り取り、型にはまらない、本物のパリっ子の観点を映し出し、ブリュージュではあの有名な運河を散策。そして、物語の鍵となる、過去と現在の重要な出来事の数々が起こるのがベルリン。ティーアガルテンやブランデンブルグ門など、美しい風景の数々も登場する。さらにマドリードではバーやカフェ、アパートメントなど、生活のスナップショットが映し出され、まるで見ているこちらもヨーロッパにいるような錯覚に陥ってしまう。