アデルの恋の物語

「レ・ミゼラブル」などで知られるフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの次女アデル・ユゴーの愛と狂気の半生を描いた人間ドラマの秀作。監督は『大人は判ってくれない』のフランソワ・トリュフォー。出演は『ボン・ヴォヤージュ』のイザベル・アジャーニと『スティル・クレイジー』のブルース・ロビンソン。【ストーリー】１８６３年。英国植民地であるカナダの港町ハリファックスにひとりの若い女が上陸した。アデルという名のその女は、かの有名なフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの次女アデル・ユゴーで、初恋の相手である英国騎兵中尉ピンソンを追って単身この地にやって来たのだった。彼女はピンソンに会って想いを伝えようとするが、彼の心はすでにアデルにはなかった。それでもアデルは彼の気持ちを何とか自分に振り向かせようと必死になり、やがて精神的疲労が重なって倒れてしまう。そして彼女は、断ち切れぬ激しい思いを成就させようと、次第に常軌を逸した行動をとるようになるが…。