作品解説
カトリーヌ・ドヌーヴ主演、ルイス・ブニュエル監督の愛憎劇。初老の貴族に引き取られ妻となった少女が自我に目覚める姿を描く。
異才ルイス・ブニュエル監督が、老いた男と美しい少女の奇妙な愛憎関係を描いた晩年期の代表作。ブニュエル独特の不条理な演出や、女性の脚線美にこだわるフェティッシュな表現を盛り込み、『昼顔』に続いてカトリーヌ・ドヌーヴをヒロインに起用。可憐な少女から美を自覚する女へと変貌してゆく姿を、美しくも壮絶に演じている。共演は『フレンチ・コネクション』のフェルナンド・レイと『続・荒野の用心棒』のフランコ・ネロ。
ストーリー
1920年代末のスペイン。母を亡くし、孤児となった16歳の少女トリスターナは、初老の没落貴族ロペに引き取られる。最初は父親として振る舞うロペだが、次第にトリスターナを女性として愛し始め、実質的な妻としてしまう。やがて彼女は若い画家と恋に落ち、彼と駆け落ちしてロペの元から姿を消す。2年後、重い足の病で街に戻ってきたトリスターナは、再びロペの元に身を寄せ、ロペと正式に結婚するのだが…。
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