未来世紀ブラジル

『１２モンキーズ』のテリー・ギリアム監督作品。近未来の管理社会をブラック・ユーモアで皮肉ったＳＦファンタジー。

イギリス最高のコメディ集団“モンティ・パイソン”のメンバーから映画監督に転じ、『フィッシャー・キング』や『１２モンキーズ』で知られるテリー・ギリアムの代表作。ダークな近未来なのに舞台は２０世紀。幻想の先にさらに広がる悪夢的ヴィジュアルの数々や、いきなり顔を出すロバート・デ・ニーロ。先鋭的な内容を嫌ったスタジオの社長とギリアムが裁判で長く争ったことでも注目を集めた。

【ストーリー】徹底した管理体制下にある近未来都市。ある時情報省は、些細なミスから善良な市民をテロリストと誤って逮捕してしまう。情報省に勤めるサムは、その後処理を任されるが、判然としない。そんなある日、彼はいつも夢に出てくる憧れの天使にそっくりの美女と出会い、夢中になってしまう。一方、誤認逮捕の唯一の目撃者として、当局は彼女を追っていた…。