作品解説
本作が初の長編作品となるバイ・シュエ監督の青春ドラマ。香港から深センに通う女子高生を通して、香港と中国大陸の現状を描く。
中国の深センから香港に越境通学する女子高生を主人公に、２つの文化の狭間で揺れる姿を描いた青春ドラマ。本作で長編デビューを果たしたバイ・シュエ監督が、２年間に渡る綿密な取材を基に脚本を執筆。一国二制度による税金差を背景にしたスマートフォンの密輸問題や貧富格差など、香港と中国大陸の現状をリアルに描写。ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門最優秀作品賞ノミネートを始め、多くの国際映画祭で高く評価された。
ストーリー
香港出身の父と中国大陸出身の母を持つ１６歳の高校生ペイは、毎日深センから香港へ越境通学している。家族がバラバラで孤独な彼女は、親友ジョーと日本へ行く旅費を貯めるため、学校で小遣い稼ぎをしていた。ある日、ペイはひょんなことからスマートフォンを香港から大陸に密輸するグループの存在を知る。手っ取り早くお金が稼げると気付いた彼女は、ジョーの彼氏ハオに頼んで密輸団に加わり、危険な裏の仕事に手を染めてゆく。
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