イラン映画界の新鋭サイード・ルスタイ監督が、警察対麻薬組織の闘いを題材にしたクライムサスペンス。ジャンル映画の枠の中に麻薬犯罪、人権侵害、検閲などイラン社会が内包する様々な問題を投入。本物の麻薬中毒者たちをエキストラとして起用した留置場の場面の他、随所に挑戦的な演出が凝らされ迫真性を生んでいる。２０１９年の東京国際映画祭では最優秀監督賞と、ナセル役ナヴィッド・モハマドザデーが最優秀男優賞を受賞。

イランの薬物撲滅警察特別チームの一員サマドは、長年にわたって麻薬組織の元締めであるナセルを追っている。末端の売人や麻薬常習者たちに違法すれすれの捜査を行い、とうとうナセルの元恋人から重要な情報を手に入れる。空港で密輸の現場を押さえ、ナセルを逮捕するサマド。数多くの麻薬常習者たちが収監されている留置場へ連行し、ナセルの取り調べを開始する。しかし彼の話術と頭脳に翻弄され、刑事たちの間に亀裂が生じる…。

• SAEED ROUSTAYIサイード・ルスタイ

• PEYMAN MOADI ペイマン・モアディ
• NAVID MOHAMMADZADEH ナヴィッド・モハマドザデー
• FARHAD ASLANI ファルハド・アスラニ
• PARINAZ IZADYAR パリナーズ・イザドヤール
• HOUMAN KIAI ホウマン・キアイ