ポーランドの作家イェジー・コシンスキの問題作を『戦場の黙示録』のチェコの俊英ヴァーツラフ・マルホウル監督が映画化した衝撃の人間ドラマ。ホロコーストを逃れて田舎に疎開したユダヤ人少年が差別と迫害に抗い、生き抜こうとする姿を全編モノクロによる冷徹な筆致で描き出す。主演は新人のペトル・コトラール。ステラン・スカースガード、ハーヴィ・カイテルら名優が脇を固め、ヴェネチア国際映画祭ではユニセフ賞に輝いた。

第二次世界大戦中の東欧のどこか。ホロコーストを逃れ、１人暮らしの叔母を頼って田舎へ疎開してきた少年。しかし預かり先の叔母が病気で急死。さらに火事に見舞われ、住む家までも消失してしまう。身寄りをなくした少年は、１人で旅に出てさまよい歩く。行く先々で待ち受けていたのは、彼を共同体の異物と見なす人々だった。周囲の人間たちから酷い仕打ちを受けながらも、少年はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける。

第76回ヴェネチア国際映画祭でユニセフ賞受賞

• R15+字幕版

• VACLAV MARHOULヴァーツラフ・マルホウル

• PETR KOTLAR ペトル・コトラール
• ALLA SOKOLOVA アラ・ソコロワ
• UDO KIER ウド・キア
• STELLAN SKARSGARD ステラン・スカルスガルド
• HARVEY KEITEL ハーヴィ・カイテル