ニュージャーマンシネマの旗手ヴィム・ヴェンダース監督が、パトリシア・ハイスミスの“トム・リプリー”シリーズの一作を映画化。『太陽がいっぱい』ではアラン・ドロンが演じたトム・リプリー役を、本作ではデニス・ホッパーが胡散くさくも魅力的に好演。共演は『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツ。ヴェンダースが敬愛するニコラス・レイやダニエル・シュミットら、著名な監督が俳優として出演しているのも見どころ。

絵画の贋作をヨーロッパの美術商に売りさばくアメリカ人ブローカーのトム・リプリー。とあるオークションに出品した作品をハンブルグの額縁職人ヨナタンから偽物だと指摘され、それを機に彼と親しくなる。トムは旧知の殺し屋ミノからパリでマフィアを殺すのに手を貸すよう迫られ、病の治療費のために大金を必要としているヨナタンを巻き込もうと画策。ヨナタンは報酬目当てに殺しを引き受け、パリへと向かうのだが…。

• WIM WENDERSヴィム・ヴェンダース

• DENNIS HOPPER デニス・ホッパー
• BRUNO GANZ ブルーノ・ガンツ
• LISA KREUZER リザ・クロイツァー
• NICHOLAS RAY ニコラス・レイ
• DANIEL SCHMID ダニエル・シュミット