作品解説
カンヌで最高賞に輝いたアッバス・キアロスタミ監督の人間ドラマ。自殺を決意した男とかつて自殺を試みた老人との交流を描く。
イランの名匠アッバス・キアロスタミ監督が、「自殺」をテーマに生きることの意義を問い、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)に輝いた珠玉の人間ドラマ。人生に絶望して自殺を決意した男が、1人の老人から世界の美しさを教えられるというシンプルな物語を繊細かつ大胆な演出で描く。前に進み続ける自動車というモチーフに人生を象徴させつつ、複雑なイランの社会状況が明らかになってゆく展開も秀逸。
ストーリー
人生に絶望し、自動車を走らせながら自殺を手伝ってくれる人間を探していた中年男性バディは、やがて1人の老人バゲリに出会う。渋々その頼みを聞き入れたバゲリは、自分の経験談を聞かせる。実は、バゲリも結婚後間もなく生活苦から自殺を考えたことがあったが、ロープをかけた桑の木の実の甘さを知り、自殺を思いとどまったのだ。日々の生活のかけがえのなさを語るバゲリの話を聞くうち、バディの心に変化が芽生える。
★カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞。
キャスト&スタッフ
監督
- ABBAS KIAROSTAMI アッバス・キアロスタミ
出演
- HOMAYOUN ERSHADI ホマユン・エルシャディ
- ABDOLRAHMAN BAGHERI アブドルホセイン・バゲリ
- AFSHIN BAKHTIARI アフシン・バクティアリ
- ALI MORADI アリ・モラディ
- HOSSEIN NOORI ホセイン・ヌーリ
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