旧約聖書の壮大な世界を、莫大な製作費と、当時最先端の特撮技術を惜しげもなく注ぎ込んで映像化した、圧巻のスペクタクル巨編。
映画黎明期より、ハリウッド映画史のド真ん中を堂々と歩んできたセシル・Ｂ・デミル監督が、プライドをかけて自作『十誡』を執念でセルフリメイクし、これが監督作としての遺作となった。紅海が真っ二つに割れるシーンをはじめ特殊効果部分と、モーゼを演じたチャールトン・ヘストンらによるドラマ部分が融合し、４時間に及ぶ長丁場も緊張感が持続。１９９１年にフジテレビ「ゴールデン洋画劇場」で放送された貴重な吹替版を放送。

エジプト王ラメシス一世は、新しく生まれるヘブライ人の男子を全て殺すという発令を出した。生まれたばかりのモーゼは、彼を守ろうとした母によりナイル河に流される。しかし、幸運にも王女に拾われたモーゼは慈悲深い王女に立派に育てられ、成長した彼はエジプト王子として頭角を現わす。一方、王の実子ラメシス王子も権力を振るい、ふたりは次第に対立を強めていく。だがある時、モーゼがヘブライ人であることが明るみに出て…。

★アカデミー特殊効果賞受賞。