ウィリアム・Ｓ・バロウズの同名作を、鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が大胆な脚色を施して映像化。筋らしい筋がないため映画化は不可能と言われていた原作小説に、バロウズ自身の半生を盛り込んで独自の世界観を構築。一風変わった文芸ドラマであると同時に、異色の伝記ドラマともなっている。虫の外見をした喋るタイプライターや、グロテスクな造型の生きものなど、鮮烈なイマジネーションに充ちた映像が展開される。

１９５３年、ニューヨーク。害虫駆除員として働くリーは、駆除薬と称して麻薬を密売している容疑をかけられ警察署へ連行される。そこで人間の言葉を話す巨大な虫から、妻ジョーンの殺害を命じられる。ジョーンはリーの駆除薬を麻薬代わりに使っており、彼女に引きずられるままリーもまた駆除薬に耽溺する。そんなある日、誤ってジョーンの頭を銃で撃ち抜いてしまったリーは、謎の組織に身を隠してスパイ活動をするはめになる…。

• R15+相当字幕版

• DAVID CRONENBERGデヴィッド・クローネンバーグ

• PETER WELLER ピーター・ウェラー
• JUDY DAVIS ジュディ・デイヴィス
• IAN HOLM イアン・ホルム
• JULIAN SANDS ジュリアン・サンズ
• ROY SCHEIDER ロイ・シャイダー