１９７２年のミュンヘン・オリンピックを襲ったテロ事件を克明に再現、テロ組織“黒い九月”と西ドイツ当局による緊迫の２１時間をドキュメンタリー・タッチで描いたサスペンス・ドラマ。監督は『ブルーラグーン』のウィリアム・Ａ・グレアム。出演は『第十七捕虜収容所』のウィリアム・ホールデンと『続・荒野の用心棒』のフランコ・ネロ。【ストーリー】１９７２年、ミュンヘン・オリンピック開催のさなか、パレスチナのテロ組織“黒い九月（ブラック・セプテンバー）”が選手村のイスラエル選手宿舎に侵入、２名を殺害し、残る９人を人質に取って立てこもる事件が発生する。リーダーのイッサの要求は、イスラエルに収監されているパレスチナ人たちの解放。ミュンヘン警察署長シュライバーを指揮官とする西ドイツ当局は、一味との長時間に渡る駆け引きの末、彼らをミュンヘン空港に用意した飛行機で国外脱出させることで合意に至る。しかし、それは表向きの口実であり、実際には空港で一味を狙撃して人質を解放する作戦だったが…。