作品解説
ビリー・ワイルダー監督の法廷ミステリー。殺人事件の有力容疑者とされた男の二転三転する裁判の行方と錯綜する人間関係を描く。
アガサ・クリスティの小説「検察側の証人」を、原作者自身が舞台化し、さらにそれをビリー・ワイルダーが映画化した法廷ミステリー。悪女かそれとも気丈な妻か、謎めいた魅力を放つマレーネ・ディートリッヒもさることながら、弁護士役チャールズ・ロートンの存在感が強烈。ロートンとは、実生活上の妻でもあるエルザ・ランチェスター扮する付き添い看護人のユーモラスなやり取りに、ワイルダー映画ならではの妙味が感じられる。
ストーリー
病み上がりの法曹界の長老ウィルフレッド卿は、大好きな酒も煙草も、仕事である事件の弁護も禁じられ、落ち込んでいた。そんな卿のもとに、夫を亡くした資産家婦人殺害事件の犯人容疑がかかっているレナードという男が弁護を依頼しにやって来る。身の潔白は妻クリスチーネが証言するというレナードだったが、円満な夫婦の間の証言は証拠にならない。そんな折、殺された婦人の全財産がレナードに遺されていたことが判明するが…。
キャスト&スタッフ
監督
- BILLY WILDER ビリー・ワイルダー
出演
- TYRONE POWER タイロン・パワー
- MARLENE DIETRICH マレーネ・ディートリッヒ
- CHARLES LAUGHTON チャールズ・ロートン
- ELSA LANCHESTER エルサ・ランチェスター
- TORIN THATCHER トリン・サッチャー
監督・出演者 関連作品
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マレーネ・ディートリッヒ黒い罠[ディレクターズ・カット版]
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