あ・うん

向田邦子の同名小説を映画化。昭和初期の東京・山の手を舞台に、実業家の男の友情とその親友の妻への秘めたる想いを軸にそれぞれの家族の人間模様を描いた人間ドラマ。監督は『鉄道員（ぽっぽや）』の降旗康男。出演は『ブラック・レイン』の高倉健と『フラガール』の富司純子。
【ストーリー】昭和１２年。家庭を持ちながら女性関係も盛んな中小企業の社長・門倉修造。一方、会社勤めの真面目なサラリーマンである水田仙吉。戦友である彼ら２人は対照的ではあるがなぜか気が合い、２０年来の付き合いを続けていた。その仙吉が地方転勤から３年半ぶりに東京に戻ってきたため、再び修造と仙吉一家の家族ぐるみの付き合いが始まる。すると修造は次第に仙吉の妻・たみに対して秘かな想いを抱くようになり、仙吉は修造を介して出会った芸者に夢中になっていく。そんな中、修造はたみのために仙吉と争いごとを起こし、やがて２人は仲違いをしてしまう…。