ベルリン国際映画祭正式出品、ドイツ映画賞作品賞ほか5部門受賞!世界各国の映画祭で絶賛された話題作がついに⽇本上陸!!
ドイツ⽂学の巨匠アルフレート・デーブリーンの伝説的名作『ベルリン・アレクサンダー広場』を⼤胆な解釈で映画化した衝撃の183分!!
1920年代に出版された現代ドイツ⽂学の⾦字塔『ベルリン・アレクサンダー広場』が、新進気鋭の才能溢れる監督によって、愛・⾦・裏切りに翻弄されるギャングたちの物語として⼤胆な解釈のもとに映画化された。現代社会が抱える貧困・⼈種・難⺠の問題をリアルに描き、スタイリッシュな映像で紡がれるサスペンスフルな展開に息を呑む。
■第70回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門正式出品
■ストックホルム国際映画祭2020 最優秀作品賞・主演男優賞受賞
■ヨーロッパ映画賞2020 作曲賞受賞
■ドイツ映画賞2020 作品賞、助演男優賞、作曲賞、美術賞、撮影賞受賞
■バトゥミ国際映画祭2020 主演男優賞W受賞
INTRODUCTION
世界各国の映画祭を席巻!スタイリッシュな映像とエネルギーに満ちた話題作 新進気鋭の若き才能が斬新なアプローチで挑む新時代の『ベルリン・アレクサンダー広場』
第70回(2020年)ベルリン国際映画祭コンペティション部⾨に正式出品され、作品の持つ熱いエネルギーと監督らのこだわり抜いた映像クオリティが話題を呼び、ドイツ映画祭では最多となる11部⾨ノミネート、作品賞・助演男優賞をはじめとする5部⾨を受賞。ストックホルム映画祭では最優秀作品賞・最優秀男優賞を受賞した。バトゥミ国際映画祭ではウェルケット・ブンゲ(フランシス役)とアルブレヒト・シュッヘ(ラインホルト役)の2⼈が揃って最優秀主演男優賞に輝き、またヨーロッパ映画賞では最優秀作曲賞を受賞した。
原作は1920年代のベルリン市井を詳細に描写した都市⼩説であり、アルフレート・デーブリーン著の現代ドイツ⽂学の傑作。1980年にニュー・ジャーマン・シネマの担い⼿として台頭したライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督(『マリア・ブラウンの結婚』『ベロニカ・フォスのあこがれ』)によって製作された約15時間にも及ぶ⻑編TV映画からおよそ40年ぶりとなる映像化となる。
ブルハン・クルバニ監督が構想に7年をかけ、原作の、過去に犯した罪を背負いつつ良い⼈間になろうと誓うが、社会環境にぶつかり犯罪社会へと滑り落ちていく物語はそのままに、登場⼈物や物語の設定を⼤胆な解釈のもとに再構築したリブート版を完成させた。
現代ドイツで必死に⽣きる、あらゆる意味で無⼒な主⼈公・フランシス
⼈種差別、難⺠問題、貧富の格差。⼈は何のために⽣きるのか
主⼈公は難⺠としてドイツにたどり着き社会の最貧困層で⽣きる⻘年・フランシス。ドイツ語がわからず、仕事もビザも無いために選択肢は限られ、さらに難⺠問題、⼈種差別、貧困格差が追い討ちをかけるように影響し劣悪な社会環境に⾝を投げ出されてしまう。私たちの社会はいつの時代も新たな問題に直⾯し、その度に我々の根本的な倫理観が揺さぶられる。
アルフレート・デーブリーンの『ベルリン・アレクサンダー広場』の映像化は今作で3度⽬となる。⼀度⽬は出版の2年後となる1931年にドキュメンタリー作品を得意とし後にナチ党で短編映画を数多く残すフィル・ユッツィ監督による映画化。2度⽬は1980年にニュー・ジャーマン・シネマの⻤才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督によってテレビ映画化された。当時はテレビ局が巨額の制作費を出資し100⼈以上のキャストが参加、150⽇以上の撮影を要する全14話、15時間を超えるメガ・プロジェクトだった。2000年に⽇本で初公開され⼤きな話題を呼んだファスビンダーの映画は基本的には「フランツ・ビーバーコップの物語」という副題がつく原作に忠実であり、下層労働者として働くビーバーコップ⽒が巡る苦節と受難に満ちた⼈⽣を主軸に、残酷までに連続する⼩事件が悪循環を招く様⼦が描かれた。
本作はクルバニ監督が取り⼊れた、社会から拒絶された難⺠を主⼈公にするアイデアによって、彼が苦境に⽴ち必死に奮闘する局⾯では穏やかではないリアリティが⽣まれ、物語の信憑性と説得⼒が感じられる物語となっている。
STORY
悔いは人を変えることができるのか
アフリカからヨーロッパを目指していた不法移民のフランシスは、 船が嵐に遭遇した時に、もし無事に上陸できたなら今後は心を入れ替えて真面目に生きると誓う。その後ドイツへ辿り着くことができたフランシスだが、難民生活は過酷を極め、裏社会に生きる狡猾なドイツ人男性ラインホルトの手引きで犯罪に手を染めていく。そんな中、ある女性と出会ったことでフランシスは運命を変えようとするが・・・。
作品情報