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『チェルノブイリ』公式インタビューNo.3 ステラン・スカルスガルド(ボリス・シチェルビナ役)

『チェルノブイリ』ステラン・スカルスガルド
『チェルノブイリ』ステラン・スカルスガルド
Q:今回のキャラクターについて教えてください。
SS:私が演じたのは、チェルノブイリ原子力発電所事故の収束作業と事故処理を命じられた旧ソ連の(閣僚会議)副議長、ボリス・シチェルビナだ。当初、彼らは単なる水槽タンクの小規模な爆発事故だと思っていたんだ。ところがジャレッド(・ハリス)と私はヘリコプターで現地に赴いてみて、これは本当の大惨事だと悟るんだよ。約2年間ふたりは共に作業にあたるうちに、お互いへの絆を深めていくんだ。非常に良く出来た脚本だったし、エミリー・ワトソン、ジャレッド(・ハリス)それにヨハン(・レンク)と一緒に仕事がしたかったからね。

Q:あなたの演じたキャラクターは実在する人物ですね。ご本人の映像はご覧になりましたか?
SS:いいや、見たのは写真だけだ。シチェルビナについてはあまり資料がないんだ。ロシアには一部あるようだけれどね。基本的に脚本に沿って演じたよ。彼は長く政治の世界に身を置きつつ、そこで生き残ってきた人物だ。ところがあの事故現場とそれが招く惨事に衝撃を受け、劇中を通じて何かを学んでいく人物なんだよ。

Q:本物の原子力発電所での撮影はいかがでしたか?
SS:稼働している原発ではなかったよ。廃炉になっていたからね。とはいえ廃炉作業を完了させる30年の歳月を要するというから、あらゆるものが非常に危険なことには変わりなかいよね。我々に対しては細心の注意が払われていたから危険を感じたことはなかったよ。

Q:実際のチェルノブイリ原発事故が起きた時の記憶はありますか?
SS:とてもよく覚えているよ。最初はスウェーデンの原子力発電所からあの事故が発覚したんだ。天候の影響で我々は1年間にかなりの線量の放射線を帯びたよ。数年間、鹿肉は食べられなかったし、スウェーデン北部産のマッシュルームは完全に無理だったね。

Q:現在、この物語を語り継ぐことは重要だと思いますか?
SS:もちろんだ。このドラマは原子力技術についてだけの物語ではないからね。ソビエトが財政的な理由からそうしたように、政治の嘘を描き出している。さらに原子力の威力についてもね。スウェーデンでは原発について何年か前に国民投票が行われて私は反対に票を投じたよ。でも今、同じようにするかと問われたらわからない。何しろ現在の世界情勢は非常に恐ろしいからね。化石燃料の使用をやめるべきだが、そうなると原子力が答えになってしまう。どうするべきかを答えるのはとても難しい。様々な議論が必要だね。

Q:ヨハン・レンクとの仕事はいかがでしたか?
SS:ヨハン(・レンク)とはずっと仕事をしたいと思っていたんだ。数年前に彼の初の長編映画に出演する予定だったが実現しなかったからね。とてもすごい人物だよ――決して冷静さを失うことなく、ずば抜けたエネルギーと集中力で今回の長期間の撮影を成し遂げ、どのシーンも最良のものを汲み取って完成させたんだ。

Q:エミリー・ワトソンとの『奇跡の海』以来、20年ぶりの共演はいかがでしたか?
SS:エミリーと再会してまた一緒にいられて嬉しかったよ。『奇跡の海』のエミリーは本当に素晴らしかった――そして今回はあの時とまったく異なるキャラクターを演じていたよ。彼女のキャラクターはより落ち着いていて、屈強で、熟練した女性で、エミリーはとても見事に演じ上げていた。あの大きな青い瞳を見つめているだけでも彼女の魅力に吸い込まれそうになる。優れた女優だし、美しい人だね。

Q:今回の役どころで最も難しかった点は?
SS:科学用語を使いこなしながら、あの爆発を説明しなければならなかったことかな。ゼラニウム……ウラン……なんていう難解な用語と感情表現の組み合わせは、どうにも相性が良くないね。とてもやりにくかったよ。あと人生初のつけ眉毛をしたけど、これも面白い体験だったね。ちょっと眉を寄せるだけで100メートル先からでもみんなに見えてしまうんだ。だからいつもよりも少し大げさに演じることになったよ。
チェルノブイリ BSスカパー!第一話無料放送が緊急決定! スターチャンネル×HBO
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