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『ウエストワールド シーズン2』 バーナード役 ジェフリー・ライト インタビュー

バーナード役 ジェフリー・ライト
バーナード役 ジェフリー・ライト

『ウエストワールド シーズン2』5/24(木)日本独占最速放送スタート!
バーナードを演じるジェフリー・ライト のインタビューをお届けします!


Q : バーナードの人生には、すでに多くの紆余曲折がありました。彼の人生がどんな曲線を描くことになるのか、最初からご存知でしたか?


ジェフリー・ライト(以下:JW):いや。バーナードは物語の中心となる人物で、この発見の旅に視聴者を導く案内役のようなものだ。このドラマとバーナードについて初めてジョナサン・ノーランと話し合った時、僕はそう理解した。彼は探偵みたいなタイプの人物で、この物語に描かれている2つの世界に人々を連れて行く笛吹き男でもある。僕は彼のそんなところに興味を持ったんだ。舞台裏に相当するテクニカルな世界が彼の仕事場で、それゆえに彼はホストたちがどんな行動をとり、どんな過ちを犯すか熟知している。僕は当初、バーナードはどこにでもいる普通の男だと思っていた。彼は地味で仕事熱心なオタクで、面白味のまったくない人物だと思われている。でも、パイロット版の撮影が終わってシーズン1を撮り始めてから、バーナードも自分が置かれている現実の本質や、自分という存在について発見する旅をしているということに初めて気づいたんだ。それって、すごくクールなことだと思ったね。

Q: バーナードに関する衝撃の事実に、視聴者は大いに驚きました。あなたも驚きましたか?


JW:まぁね。でも、手がかりはたくさんあった。それほど前のことではないのだけれど、パイロット版をもう一度観たんだ。この物語がどんな始まり方をしたのか思い出したくてね。シーズン2に繋がる興味深いヒントもいくつかあった。ノーラン兄弟は本当に頭がいいよね。

Q : 次に何が起きるのか予想してみることはありますか?


JW:先を読もうとするのは、もうやめたよ。そんなことをするのはムダな努力だからね。このドラマには原資料となるものがなく、ジョナサンとリサをはじめとする脚本家たちは自分たちのイマジネーションから物語を生み出している。物語の展開が人々の期待より少し整然としすぎていてスローなのは、それが原因でもある。これは脚本家たちがゼロから創作した物語で、コンピューターの出番も多い。彼らは腕がいいし、ジョナサンは元プログラマーだから今まさに起こっているテクノロジーの進化に順応している。彼はテクノロジーの進化に関する文化にも見解があり、どんどん進化する最先端のデジタル・テクノロジーにも関心をもっているんだ。これは非常によく考えられたビジョンで、そのしっかり練り上げられたビジョンが見事に具現化されている。それだけではなく、このビジョンには多くの情報が含まれているんだ。

Q : 物語の中心人物だったフォード博士は、シーズン1で死亡しました。あなたが以前のインタビューで話していたように、現在のリーダーはバーナードなのでしょうか?


JW:いや、僕は「バーナードは自分が現在のリーダーだと思っている」と言ったんだ。少なくとも僕はそう思っているし、実際にそうなのかもしれない。バーナードは我々が知っている登場人物のなかで、あの世界で使われているテクノロジーの本質をもっともよく知っている。人間でもありホストでもある彼は、それについてユニークな見識ももっているんだ。だから、知識の面では彼がリーダーだと言ってもいいかもしれない。でも、彼はシーズン1のラストで頭に銃弾を撃ち込まれているからね。彼の認識力は万全の状態ではないし、それによって新たな事態が生じることにもなる。彼は自分自身の能力と格闘している最中なんだ。シーズン2では、認識力を試される事態がほかにも起きる。シーズン1でもそうだったように、彼は発見の旅の途中なんだ。旅は続いているのに、彼の能力は以前と同じではない。危険は増しているが、バーナードの能力は低下しているんだ。

Q : 現実というものの本質と作り上げられた現実の本質について、何か感想をお持ちですか?


JW:バーナードと彼の半生について、興味深い感想を何度か聞いたことがあるよ。人間らしさや人間の行動について探求するという経験は、俳優にとって非常に興味深いものだった。俳優は演技をする時に人間の行動を反復しているが、ホストたちもそれと同じように人間の行動を複製している。このドラマに説得力があるのは、それが我々の日常的な行動のメタファーにもなっているからだと思う。俳優であろうがなかろうが、人間は世界という舞台で生きる演者なのだから。だからこそ、人々はこのドラマの設定に夢中になっているんじゃないかな。視聴者がホストたちに共感と親近感を抱いたのは、シーズン1のストーリーがホストたちの視点から描かれていたからだと僕は思っている。人々は自分が置かれている現実の本質や自分がその一部となっているループについて、それが外的要因よって押しつけられたものであろうと自ら選んだものであろうと、時として疑問を感じるものだと思う。僕が思うに、我々は誰しも自由になることを求めている。どんな自由を望んでいるかは人それぞれで、何らかの枠のなかにある自由に安心感を覚える人もいるだろう。僕はバーナードに共感をもつ人たちから、何度か面白い感想を聞かせもらった。サンフランシスコで行われたヒューマン・ライツ・キャンペーンのイベントで僕がLGBTQの団体から表彰された時に聞いた感想が、そのなかでも特に興味深かったね。そのイベントでスピーチをした後で、男性同士のカップルが僕に会いに来た。結婚している年長の男性と若い男性のカップルだった。その年長の男性が、「カミングアウトするまで長年にわたって二重生活を送ってきた者として、私はあなたが演じているキャラクターに強く共感しています」と僕に言ってくれたんだ。彼は「バーナードと私には共通点がある。それは自分ではない何かに外側だけはならざるをえないけれど、それが本当の自分とはまったく違う自分だということを自覚している点です」と言っていた。社会を欺く仮面と本当の自分を隠す仮面という2つの仮面をかぶっていた彼は、彼は他者と接する時に常に違う自分を演じてきた。彼の話に僕は強く心を動かされてしまったよ。

Q : “意識の覚醒”というジョナサンとリサの着想は、社会問題に対する新たな意識が芽生え始めている今の世の中を意識したものなのでしょうか?


JW:意識とは何かとか、人間には自己決定をする能力があるのかとか、人はいつの時代もそういった疑問と格闘している。自由意思というものは本当に存在するのか、それとも幻影なのか?それは古代から続く永遠の謎だ。ジョナサンが興味をもっているのは人工的な自由意思というもので、政治的な意識とは別物だと僕は思っているんだ。でも、彼が関心を寄せてきたテクノロジーとその進化に関する問題は今まさに現実化していて、その点は時代に即していると言えるだろう。彼の興味の対象になっているのはテクノロジーの進化が引き起こす社会的な問題や、誰がどのような意図でテクノロジーを利用するのかということだと思う。シーズン2にも引き継がれているけれど、それがこのドラマのテーマの1つなんだ。誰がどこでテクノロジーを利用しているのかということは、シーズン1ですでに判明している。シーズン2では、その意図が解明されることになるだろう。

Q : あなたが出演した新作映画「OG」の撮影は、服役囚たちがいる本物の刑務所で行われたそうですね。その時の経験によって刑罰制度に対する考え方が変わったそうですが、そのことについて詳しく説明してください。


JW:あれほど過酷な環境で映画の撮影をしたことは一度もない。かつてないほど強い衝撃を受けだよ。こういう問題に関心をもっている人たちはすでに知っているだろうけれど、生まれる前から刑務所に行くことを運命づけられているような人たちが確実に存在するんだ。誕生した時点で運命が決まっているという点は、このドラマのホストたちと共通している。どんなに選択肢が多くても、成功に繋がる道は10のうち1つしかない。だが、生まれ育った環境や階級によって、その道に行きつく可能性は下がってしまう。犯罪や刑事司法に関する話題に偏見はつきものだが、一部の人たちが思っているほど人種の問題が強く影響しているわけではないと僕は思っている。刑務所に入ることになった原因が、幼少時のトラウマに関係していることもある。育児放棄や虐待、それに暴力がトラウマになっている場合もあるし、両親が薬物やアルコールの依存症で子どもの面倒を見なかったというケースも多い。犯罪者は逃れられない過酷なループの中で生きてきた。彼らのトラウマは容易に理解できるものだったし、かなりヘビーだった。彼らを苦しめてきたのはトラウマだけではないんだ。受刑者たちは深刻で凶悪な罪を犯したが、彼ら自身も大きなダメージを受けてきた。同情するべきだと言っているわけではない。我々は彼らの身の上を理解して、どうすればほかの人たちが彼らと同じ道をたどらずに済むか考えるべきなんだ。社会にはあらゆる犯罪に対する連帯責任があると僕は思っている。犯罪者は誰もいない真空で罪を犯すわけではないのだから。あの経験には、俳優としても人間としてもショッキングを受けたね。僕は自分の身を危険にさらすことなく、刑務所で自分を教育することができた。そういう機会に恵まれる人は少ないけれど、みなさんにも学ぶという目的を持って刑務所を訪れてみてもらいたいね。僕たちは6週間にわたって、1日13時間も刑務所で仕事をした。国会議員全員がそれと同じことをすれば、社会は今より利口で健全かつ安全になるし暴力も減るだろう。

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