1990年代ミニシアターブームの一端を担ったパトリス・ルコント監督による男の友情ドラマ。『髪結いの亭主』のヒットによって日本公開された経緯があり、同作に主演したジャン・ロシュフォールが盛りの過ぎた芸人の悲哀を好演。フランスの国民的喜劇俳優ジェラール・ジュニョとの凸凹コンビぶりが楽しい。イタリア人歌手リッカルド・コチャンテによるオリジナル主題歌「俺の隠れ家」が、男たちの旅の哀歓を盛り上げる。

かつての人気も衰え、今はフランス各地を巡業するラジオのクイズ番組の司会で食いつないでいる芸人ミシェル。彼を支えてきたリヴトは、車の運転からホテルの手配まで、ミシェエルの身のまわりの世話を引き受けながら共に旅をしていた。ある日、番組の打ち切りを告げる電話がかかってくる。だが、リヴトはその事実をミシェルに伝えることができないままでいた。ミシェルは架空の番組を続行していたが、やがてリヴトの嘘に気付き…。

• PATRICE LECONTEパトリス・ルコント

• GERARD JUGNOT ジェラール・ジュニョ
• JEAN ROCHEFORT ジャン・ロシュフォール
• ANNE MARIE PISANI アンヌ・マリー・ピザーニ
• ERIC BERENGER エリック・ベランジェ
• JEAN-CLAUDE DREYFUS ジャン＝クロード・ドレフュス