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COLUMN

天下のHBO®が放つアメコミはココが違う!!
キレ味抜群に描かれる新『ウォッチメン』

近年、勢いを増すアメコミドラマ人気。あのHBO®が『ウォッチメン』の“新たな”映像化に名乗りをあげた。『ウォッチメン』は2009年に公開された映画でご存知の方も多いだろう。原作はDCコミックスが出版したグラフィックノベルで、『ジョーカー』公開によって再注目を浴びている「バットマン:キリングジョーク」のアラン・ムーアが手掛けた。
原作と映画では米ソ冷戦時代を舞台にしていたが、海外ドラマ『ウォッチメン』では現代を舞台に展開する。映画で活躍した“ウォッチメン”は歴史として登場。いわば後日譚的位置で、原作と映画が自警集団の物語であったとしたら、本作は警察の物語を描いた『ウォッチメン』といえるだろう。
これまでと大きく異なる物語が展開するため、予備知識がない人でも楽しめるのはもちろん、筋金入りのアメコミファンでも、予想できない展開に釘付けになるに違いない。

物語は1921年に発生したオクラホマ州タルサ郡での人種暴動からはじまる。老若男女問わず、銃撃や空襲を受け、幼い子供の目前で次々と人が殺されていった。そうした暗い歴史をもつ町でベーカリーを営むアンジェラ(レジーナ・キング)。しかし彼女の真の職業は警官だった。
数年前に発生した警官奇襲事件を受けて、警官はマスクで顔を覆い、素性を隠すことが徹底されていた。アンジェラは黒衣のフードとマントを纏い、黒いマスクを着け“シスター・ナイト”として悪を排除。赤いマスクを身に着けた“レッドスケア”や、LGこと“ルッキングラス”と共に、時に手段を選ばず任務を行っていた。
彼らの合言葉は「誰が見張りを見張るのか」。今、警官たちが見張らなければならないのは、数年間のブランクを経て活動を再開した白人至上主義集団“第7機兵隊”だった。彼らはロールシャッハのマスクを身に着け、「我々は何者でもない」と名乗るテロ集団。

男性警官の射殺事件の容疑者を“第7機兵隊”から捜し出すため捜査にあたるナイトだったが、すんでのところで逃げられてしまう。一方、アンジェラとしての私生活は順風満帆。しかし、警察署長のジャッドと両家族を交えて夕食会を開いていた夜、全てを一転させる悲劇が起きてしまう…。
突然降りだすイカの雨、豪華な屋敷に住む謎の紳士…など、1話観終わった後には多くの気になる点が残るだろう。それは心を掴まれた証拠。イッキ見をおすすめしたいところだが、そこはグッとおさえて1話ずつ丹念に味わってほしい。1話に時間をかければかけるほど、点と点が繋がるときの快感は大きくなるに違いない。

レビューサイトRotten Tomatoesでも96%フレッシュ(1/21現在)の高評価を獲得している本作は、豪華キャストも話題。2018年に『ビール・ストリートの恋人たち』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したレジーナ・キングが主演を務めるほか、娘ダコタ・ジョンソンも大活躍中の名優ドン・ジョンソン、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で執事アルフレッドを演じたジェレミー・アイアンズ、『アクアマン』で宿敵ブラックマンタ役に抜擢されたヤーヤ・アブドゥル=マティーン⼆世といった俳優陣が集結。切れ味鋭い演技を見せている。

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