エイリス・ターガリエン

ターガリエン王朝最後の王。通称・エイリス狂王。レイガー、ヴィセーリス、デナーリスの父。レイガーがスターク家のリアナと失踪したとき、誘拐されたと訴えに来たリアナの父と兄を処刑。リアナの婚約者だったロバート・バラシオンとエダードが反旗を翻し＜ロバートの反乱＞が勃発。これを受け、エイリスは王都キングズランディングとその住民を焼き殺そうとするが、＜王の盾＞の騎士ジェイミー・ラニスターに殺され阻止される。

レイガー・ターガリエン

エイリスの長男でターガリエン家の世継ぎ。妻はマーテル家のエリア。父とは異なり、民衆から愛された人物。スターク家のリアナと失踪したことから、リアナを捜すロバート・バラシオン、エダード・スタークから追われ、トライデント河の戦いでロバートに殺される。これは、ターガリエン王朝崩壊のきっかけとなった。妻エリアはラニスター家の家臣グレガー・クレゲインに惨殺された。

ヴィセーリス・ターガリエン

狂王エイリスの次男。デナーリスの兄。＜ロバートの反乱＞の際、妹と共にエッソスに亡命。見た目は美しいが残酷な野心家で、ウェスタロスに戻って玉座を奪い返すことを切望しながらも、自分が何も持たず人々の恩にすがって生きていることにいら立ちを覚えている。軍隊を手に入れるために、ペントスの豪商イリリオ・モバティスと組んで、妹をドスラク人の族長カール・ドロゴと結婚させ彼らと行動を共にする。だが、自分を敬わないドスラク人を見下し、しばしば怒りを爆発させて妹に恥をかかせる。従順だった妹が、ドスラク人に溶け込み、ドロゴの愛を得て自信を持ち始めたことに激高。流血が許されないドスラクの聖なる都市で剣を抜き、妹とお腹にいる赤ん坊の命を脅かし、ドロゴの怒りを買う。

デナーリス・ターガリエン

エイリスの長女でターガリエン家の生き残り。別名＜ドラゴンの母＞。内気でおとなしい少女だったが、成長するにつれ女王としての風格をもつようになる。＜ロバートの反乱＞から東のエッソスに亡命し、軍隊を得るために遊牧民ドスラクの族長カール・ドロゴと結婚。その際、石化したドラゴンの卵３個を贈られる。次第に夫を愛するようになるが死別。火葬の際に燃えるまきの中に歩み入り、孵化したドラゴンと共に傷一つなく姿を現す。族長となった後、ウェスタロス征服の助力を得るために旅を続け、奴隷兵士の軍を手に入れる。奴隷貿易を終結させるため、次々と都市を征服する。

エイモン・ターガリエン

狂王エイリスの叔父。かつて王位争いを避けてメイスターとなり、＜壁＞に来て＜冥夜の守人＞になった盲目の老人。＜ロバートの反乱＞でほとんどの家族を殺された。穏やかで広い視野を持った公平な人物。読書好きのサムウェル・ターリーを自分付きの雑士にする。ジョン・スノウの良き理解者であり、ジョンが＜壁＞から脱走してロブ・スタークの軍に加わろうとした際、自分の過去を語り聞かせ、説得を試みる。総帥ジオー・モーモント亡き後の総帥選で、ジョンとアリザー・ソーンが同票となり、最後の自分の１票をジョンに投じる。親族のデナーリスに助言を与えられないことを悔やみながら病に倒れ、サムウェルとジリに看病してもらう。