ドーラン・マーテル

ドーンのプリンス、サンスピア公。情熱的なドーン人の中では珍しく、慎重で思慮深い人物。重い痛風を患い、ほとんど宮殿から出ない。ティリオン・ラニスターから提案された、息子トリスタンとミアセラ・バラシオンの婚約に同意し、ミアセラをドーンで預かる。レイガー・ターガリエンと結婚した妹エリアを、ラニスター家の家臣グレガー・クレゲインに殺された。また、弟のオベリンは、ティリオン・ラニスターの決闘裁判に代理として出て、やはりグレガーに殺される。復讐を望む、オベリンの愛人エラリア・サンドや＜砂蛇＞のオベリンの娘たち家族の要求を拒否し、家族からは弱い人間だと思われている。

オベリン・マーテル

ドーランの弟。武器に毒を塗ることから＜赤い毒蛇＞と呼ばれる戦士。エッソスを放浪したことがある。＜砂蛇＞と呼ばれる落とし子の娘たちがあり、そのうち４人は愛人エラリア・サンドとの間の子。活気あふれる洒脱な人物。少年時代、ラニスター家のキャスタリーロックを訪れ、その際に生まれたばかりのティリオンを憎む姉サーセイの姿を目撃している。兄ドーランの代理として、ジョフリー王の婚儀に出席するために王都を訪れる。かしこまって出迎えるティリオンを尻目に、自分はエラリアと娼館でくつろぐが、心の中ではラニスター家の家臣グレガー・クレゲインに殺された姉エリアの復讐を固く誓っていた。その後、ティリオンが王殺しで告発され、裁判官の１人になる。だが、ティリオンが決闘裁判を要求し、サーセイの代理闘士としてグレガーが立ったことから、ティリオンの代理闘士として戦うことに。グレガーに重傷を負わせ、エリア殺しを告白させる。