シリーズ:隠れた良作『マンマ・ローマ[HDレストア版]』(1962)【STAR2 字幕版】6/7(月)よる9:00~ /6/12(土)よる7:00~ ほか 

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STAR2

一人息子エットレと二人暮らしの母親マンマ・ローマ。元売春婦だった過去を隠し、今は市場で野菜を売って生活費を稼ぐ彼女の唯一の希望は、息子を立派な人間に育て上げること。しかし、そんな母親の思いとは裏腹に、エットレは不良少年たちの仲間に入り、子持ちの年上女性ブルーナとねんごろな仲になり、自堕落な毎日を過ごしていた。息子の将来を案じたマンマはある日、ブルーナとの仲を裂き、エットレの働き口も確保できる、一挙両得の策を思いつくのだが…。

『アポロンの地獄』『ソドムの市』など、センセーショナルな問題作の数々で知られる、イタリア映画界の異才、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の長編第2作目。日本では製作から40年以上を経て、2004年に初めて劇場公開された。

パゾリーニ作品といえば、難解で過激、宗教色が強い、などのイメージが付きまとうが、本作はそれら一連の作品群を生み出す前の最初期の1本で、息子の未来に夢を託す母親とその期待に応えられない息子のすれ違いの悲劇を描いた、分かり易い内容になっている。第二次大戦後の1940年代から50年代にかけて、イタリア人が直面した現実や社会問題に題材を取ったイタリア映画界の潮流"ネオレアリズモ"のうねりの中で、ロッセリーニ、デ・シーカ、ヴィスコンティら数々の新しい才能が台頭したが、本作はその流れの延長線上に位置付けられるのではないだろうか。この物語の母子が置かれた社会的状況は、当時のイタリアの市井の人々の現実の一部であっただろうと思われるし、国や状況こそ違っても、現代にも通じるテーマといえる。パゾリーニは、ちょっと遅れてやって来たネオレアリズモ映画作家として、その監督キャリアをスタートしたのかもしれない。

主人公マンマ・ローマを演じたのは、戦後イタリア映画界を代表する大女優アンナ・マニャーニ。ハリウッド映画『バラの刺青』でアカデミー賞最優秀女優賞に輝くなど、イタリアのみならず世界的に活躍した。マンマ・ローマの人物像には、パゾリーニの実の母親のキャラクターが反映されていると言われる。父親との関係が希薄だった彼にとって、母親の存在は圧倒的な影響力を及ぼしたらしい。農家の生まれで、努力して学校教師となり、息子を献身的に育てた彼女は、まさに彼の精神的な支柱といえる存在だったのだろう。よく喋り、よく笑い、よく怒り、よく泣く。イタリア映画でよく目にする"肝っ玉母ちゃん"の典型的キャラクターを、マニャーニが見事に演じきった。

マンマ・ローマ[HDレストア版]

マンマ・ローマ[HDレストア版]

6/7(月)よる 9:00 字幕版

6/12(土)よる 7:00 字幕版

6/25(金)夕方 4:50 字幕版

6/29(火)深夜 1:30 字幕版

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