シリーズ:隠れた良作『トレンチコートの女』(1985)【STAR2 字幕版】 4/5(月)よる9:00~ / 4/18(日)夕方4:30~ ほか 

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STAR2

ある冬の日の夜明け前、雪の降り積もった鉄道線路脇に止まった一台の車。一組の男女が車から降りると、トランクを開け、中から男の死体を運び出して捨て、立ち去る―。夜が明けて警察の捜査が始まり、刑事スタニランドは、死んだ男のアパートを訪れる。部屋には退廃的な美女のヌード写真が掛けられており、二人の情事の様子を録音したとおぼしきカセットテープが。その時、突然アパートにトレンチコート姿の女が現れる。それは壁のヌード写真の女で、バルバラと名乗り、「私が彼を殺したの」と事も無げに言うのだった…。

『ボルサリーノ』『太陽が知っている』など、数々のアラン・ドロン主演作で知られる、ジャック・ドレー監督によるエロティック・サスペンス。

見どころは何といっても、"トレンチコートを着た女"を演じるシャーロット・ランプリングの妖しい魅力だ。ランプリングの"妖艶さ"といえば、真っ先に思い描くのは、『愛の嵐』(1973)で上半身裸にサスペンダー&革手袋で踊る、退廃とエロスが入り混じった、あの衝撃的な名場面だろう。両性具有的な端正な顔立ちと、冷たく燃えるような魔性の瞳。その視線に、誰もが“ヘビに睨まれたカエル”の如く、射すくめられてしまうに違いない。その美貌は巨匠ルキノ・ヴィスコンティや写真家ヘルムート・ニュートンら多くの芸術家を魅了し、彼女の多彩な活躍へと繋がっていった。

本作でも、そんな彼女の魔性の魅力が遺憾なく発揮されている。むしろ、それだけが見どころと言っても過言ではない。しかも、刑事を誘惑の罠に誘い、恋人との情事の場を見せつける場面では、艶めかしい全裸の肢体を惜しげもなく晒す。ランプリングは脱ぎっぷりがいいのである。前出の『愛の嵐』はもちろん、後年『スイミング・プール』(2003)で57歳にして大胆な全裸ヌードを披露し、『さざなみ』(2015)では69歳にして老夫婦のセックスシーンに挑み話題となった。

フランス映画には、赤裸々なヌードがさらりと描かれ、ドキッとさせられることがよくある。"恋愛こそ人生"とも言われる国民性ならではの、自然な性表現なのだろうか。しかし、担当刑事が職業倫理的な躊躇もなく、殺人容疑者の美女の魅力に溺れていくさまは、つい「おい、おい」と突っ込みたくなる。日本人なら尻込みしそうな魔性の美女にも、フランス男はひるまない。ブラボー!

トレンチコートの女

トレンチコートの女

4/27(火)深夜 0:50 字幕版

『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』独占配信スタート!

映画は死なず!
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