いかなるジャンルの踊りにも精通し、本作の振付けも手掛けたジーン・ケリーの創作意欲は、自ら見出したバレリーナのレスリー・キャロンを相手役に迎えたことで、さらにヒートアップ。ジョージ・ガーシュウィンの作曲した「パリのアメリカ人」をバックに、タップからクラシック・バレエまで、曲調の変化に応じて、様々なダンスが次々と登場してはミックスされてく、１８分近くに及ぶクライマックスのダンス・シーンは、圧巻の一言。

パリで画家修業中のアメリカ人ジェリー。しかし、彼の絵はパリジャンにはさっぱり人気がなく、絵の勉強も一向にはかどらない。一方、友達には恵まれている彼は、ピアニストのアダムや、歌手のアンリたちと楽しく気ままな日々を送っていた。そんなある日、ジェリーは彼の絵を買ってくれた金持ち婦人マイロに誘われてキャバレーに出かけ、そこで出会った香水売りの娘リズに一目惚れ。彼は強引に彼女の電話番号を聞き出すが…。

★アカデミー作品賞、脚本賞、撮影（カラー）賞、ミュージカル映画音楽賞、美術監督・装置（カラー）賞、衣裳デザイン（カラー）賞受賞。

• VINCENT MINNELLIヴィンセント・ミネリ

• GENE KELLY ジーン・ケリー
• LESLIE CARON レスリー・キャロン
• OSCAR LEVANT オスカー・レヴァント
• NINA FOCH ニナ・フォシュ
• GEORGES GUETARY ジョルジュ・ゲタリ