隣の女

フランソワ・トリュフォー監督による名作ラブロマンス。偶然に隣人同士として再会したかつての恋人たちの人間模様を描く。

さまざまな愛のドラマを描き続けてきたフランソワ・トリュフォー監督の最晩年の傑作。かつての恋人が、偶然、隣あわせの家に引っ越してきたことがきっかけで、再び燃え上がる愛のゆくえを、情熱的に、そして残酷に描く。何とも粋で巧みな数々の愛の名セリフが聞きもの。また運命の女マチルドに扮するファニー・アルダンは実際にこの映画がきっかけで、トリュフォーと恋におち、一児をもうけた。

【ストーリー】グルノーブル郊外の静かな町。ベルナールは妻のアルレットと子供ひとりの、平凡だが幸せな家庭を持っていた。ところが空き家だった隣の家に、ある夫婦が引っ越して来たとき、彼の運命は変わる。夫のフィリップとは歳の離れた若い妻マチルドは、ベルナールの昔の恋人だったのだ。数日後、マチルドから誘われたベルナールは、昔を思い出すかのように、ホテルの一室で激しい愛を交わすのだが…。