作品解説
巨匠ルキノ・ヴィスコンティの遺作。関係の冷え切った貴族夫婦が辿る末路を、豪華絢爛かつ退廃的な映像美の中に描き出す。
イタリアの貴族出身で、カンヌ、ヴェネチアを制した巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督が、心臓発作に襲われながらも執念で撮った遺作。関係の冷え切った貴族夫婦と互いの愛人を交えた男女の愛憎を軸に、貴族の崩壊を優雅かつ退廃的な映像美と冷徹なリアリズムで見つめたドラマ。19世紀イタリアの貴族社会を忠実に再現した豪華絢爛な衣装と美術、“滅びの美学”を貫き通した悲劇的な物語など、ヴィスコンティらしさは衰えていない。
ストーリー
妻ジュリアーナに対してすでに愛欲を感じなくなっていたトゥリオ伯爵は、常に男の嫉妬心をかき立てる魅力を発散する未亡人の公爵夫人テレザに夢中になっていた。そして、彼はテレザをフィレンツェへの旅行に誘う。一方、ジュリアーナは義弟フェデリコが屋敷に招いた友人の作家フィリッポに次第に惹かれていく。やがて、トゥリオは妻とフィリッポとの仲を怪しみ始めるが…。
キャスト&スタッフ
監督
- LUCHINO VISCONTI ルキノ・ヴィスコンティ
出演
- GIANCARLO GIANNINI ジャンカルロ・ジャンニーニ
- LAURA ANTONELLI ラウラ・アントネッリ
- JENNIFER O'NEILL ジェニファー・オニール
- DIDIER HAUDEPIN ディディエ・オードパン
- MARC POREL マルク・ポレル
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ジェニファー・オニールスキャナーズ
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