作品解説
ロシア革命後も生存説が囁かれた皇女アナスタシアの伝説をベースに、ロマノフ王朝の財産詐取を目論む男の顛末を描いたドラマ。
ロマノフ家の遺産を入手しようと一計を案じる元将軍を、ロシア系の血が流れるユル・ブリンナーが凛々しい色男ぶりで好演。対する記憶喪失のアンナを、久々にハリウッドに復帰したイングリッド・バーグマンが気品たっぷりに演じ、2度目のアカデミー主演女優賞に輝いた。金のために女を利用した男だったが、2人が次第に惹かれあう様子はもどかしくも美しく、応援したくなる。陰謀と恋の行方、どちらも最後まで目が離せない。
ストーリー
パリに住む白系ロシア人ボーニンを中心とした山師たちは、英国に預けられたロマノフ王朝の莫大な財産の詐取を狙っていた。それには、財産所有人である皇女アナスタシアの生存証明が必要だった。ある日彼らは、自殺未遂をした記憶喪失のアンナという女性を見つけてくる。そして彼女をアナスタシアに仕立て上げようと、彼女にアナスタシアにまつわる膨大な知識や礼儀作法を教え込むが…。
★アカデミー主演女優賞(イングリッド・バーグマン)受賞。
キャスト&スタッフ
監督
- ANATOLE LITVAK アナトール・リトヴァク
出演
- INGRID BERGMAN イングリッド・バーグマン
- YUL BRYNNER ユル・ブリンナー
- HELEN HAYES ヘレン・ヘイズ
- AKIM TAMIROFF エイキム・タミロフ
- MARTITA HUNT マーティタ・ハント
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