ある日どこかで

肖像画の美女に恋した男が６０年前の過去にタイムスリップ—。時空を超えた純愛を切なく描くファンタジー・ロマンスの秀作。

謎めいた老女の正体を探るうちに、若き日の彼女に会いに行こうとタイムトラベルまでしてしまう一途な劇作家を『スーパーマン』でおなじみのクリストファー・リーヴが熱演。運命の女性として美しいヒロインを演じたのはジェーン・シーモア。『００７　死ぬのは奴らだ』でボンドガールをつとめただけにその美貌は説得力抜群。物語の中で重要な鍵を握るラフマニノフの「パガニーニによる狂詩曲」が作品の余韻を引き出している。

【ストーリー】処女作の舞台劇の初演を大好評のうちに終えた新進の劇作家リチャード。興奮さめやらぬ彼のもとに、見知らぬ老婦人が近づき、懐中時計を手渡すと“帰ってきて”という言葉を残し去っていく。それから８年後。母校の大学がある町を訪れたリチャードは、滞在中のホテルの記念品陳列室で一枚の肖像写真に心を奪われる。そこに写っていた美人女優エリーズは、かつて出会った老婦人の若き日の姿だった…。