皮膚を売った男

アカデミー国際長編映画賞候補となった異色のドラマ。芸術家の“作品”になって自由を得た難民の数奇な運命を描く。

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解 説

ベルギーの現代美術家ヴィム・デルボアが、生きている人間の背中にタトゥーを入れて発表した作品「TIM」から着想を得た異色のドラマ。本業は弁護士であるヤヤ・マヘイニが、映画初出演にして初主演となる主人公を堂々たる存在感で演じる。監督は、これが日本初公開となるカウテール・ベン・ハニア。チュニジア映画として初めてアカデミー国際長編映画賞候補になり、ヴェネチア国際映画祭では主演男優賞に輝いた。

あらすじ

シリア当局から過激思想を疑われ隣国レバノンへ亡命したサムは、愛する女性アビールの住むベルギーへの渡航を望むものの、手段がなかった。そんななか、著名な芸術家ジェフリーと知り合い、ある申し出をされる。それは、自身の背中にタトゥーを施して、ジェフリーの“アート”となることだった。自由と大金を得るために承諾したサムは、ジェフリーの新作として美術館に展示され、世界を自由に行き来できる身となるのだが…。

監 督

出 演

ジャンル ドラマ / ミステリー
本編時間 106分
制作 2020年 チュニジア=フランス
原題 THE MAN WHO SOLD HIS SKIN
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