ネオリアリズモの名作『自転車泥棒』などのヴィットリオ・デ・シーカ監督による戦争ドラマ。美しく毅然とした母親をソフィア・ローレンが演じ、アカデミー賞とカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞。名実共にイタリアを代表する女優へと押し上げた作品となった。戦時下における庶民の苦しみと社会主義者に向ける差別、そして人間の獣性を監督は厳しいまなざしで見つめ、苦くも深い余韻を残す。共演はジャン＝ポール・ベルモンド。

第二次大戦中のイタリア、ローマ。女手一つで食料品店を営みながら娘ロゼッタを育てる美しい女性チェジラ。日ごと空襲は激しさを増し、母娘は故郷へと疎開する。彼女たちは、そこで出会った反ファシズム運動家の青年ミケーレと親しくなる。やがて戦局はイタリア不利へと傾き、ミケーレは村にやってきたドイツ兵に拉致される。チェジラは娘がミケーレに想いを寄せていたことを知るが、ミケーレはチェジラに想いを寄せていた…。

★アカデミー主演女優賞、カンヌ国際映画祭女優賞、ベストセレクション賞

• VITTORIO DE SICAヴィットリオ・デ・シーカ

• SOPHIA LOREN ソフィア・ローレン
• JEAN-PAUL BELMONDO ジャン＝ポール・ベルモンド
• RAF VALLONE ラフ・ヴァローネ
• ELEONORA BROWN エレオノーラ・ブラウン
• RENATO SALVATORI レナート・サルヴァトーリ