作品解説
女性監督初のアカデミー賞モロッコ代表となった人間ドラマ。小さなパン屋を舞台に、困難を乗り越えて生きる女性たちの姿を描く。
家父長制が根強く残るカサブランカのメディナ(旧市街)にある小さなパン屋を舞台に、女性たちが数々の困難を乗り越えて生きようとする姿を描いた人間ドラマ。これが長編映画デビューとなるモロッコのマリヤム・トゥザニが、過去に家族で未婚の女性の世話をした体験を基に監督。日本で初めて劇場公開されたモロッコ映画で、女性監督として初めてアカデミー賞のモロッコ代表に選出された。主演は『灼熱の魂』のルブナ・アザバル。
ストーリー
モロッコのカサブランカ。未婚の母がタブーとされるイスラム社会で、仕事も住まいも失い、路上を彷徨っていたサミア。そんな彼女を救ったのは、小さなパン屋を営むアブラだった。パン作りが得意なサミアの存在は、夫を亡くし、幼い娘との暮らしを守ろうと必死に働く孤独なアブラの生活に光をもたらす。やがて商売が軌道に乗ったある日、サミアに陣痛が始まる。サミアは生まれる子の幸せを願い、養子に出すことを覚悟していたが…。
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