作品解説
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督のサスペンス。殺人事件に巻き込まれた妻の疑惑を払うため、小細工を仕掛ける夫の姿を描く。
『悪魔のような女』のアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督が、殺人事件に巻き込まれた妻と、彼女を救おうとする夫を中心にした人間模様を描いた傑作サスペンス。先の読めない展開の中に、ディープな人間性を描いたクルーゾーのセンスが光り、ヴェネチア国際映画祭では監督賞に輝いた。当時のフランス演劇界の重鎮で『舞踏会の手帖』のルイ・ジューベが、事件を追う刑事役で存在感を発揮。
ストーリー
戦後まもない1946年のパリ。二流の流行歌手ジェニーは男の浮気心を誘う色っぽさが自慢だが、ピアノ伴奏をする夫モーリスは人一倍嫉妬深く、夫婦喧嘩が絶えない。ある日、ジェニーは富豪の老人ブリニヨンと出会う。彼に取り入ろうとするジェニーに、幼馴染のドラは危険だと忠告するが、ジェニーは夫のいない隙に彼のもとへ。それを知ったモーリスが家に乗り込むと、ブリニヨンはすでに息絶えていた。
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