或る終焉

ティム・ロス主演、カンヌ国際映画祭脚本賞に輝いた人間ドラマ。監督の実体験を基に、終末期の患者をケアする看護師の葛藤を描く。

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解 説

メキシコ映画界の俊英ミシェル・フランコ監督が、自身の祖母の終末期をケアした看護師から着想を得て制作した人間ドラマ。カンヌ国際映画祭では脚本賞に輝いた。命の現場に身を置く主人公をティム・ロスが演じ、製作総指揮も兼任。寡黙な佇まいで、仕事への情熱と自身の抱える孤独と闇に悩み苦しむ姿を静かに体現している。感情の起伏を排した冷静な語り口が、衝撃的なラストシーンに深い余韻をもたらしているのも見どころ。

あらすじ

死期の迫った患者をケアする看護師のデヴィッドは、息子ダンの死をきっかけに妻や娘とは疎遠になり、患者の在宅看護とエクササイズに没頭する日々を過ごしている。終末期の患者に寄り添って献身的に看護し、家族以上に親密な関係を築くデヴィッドは、ときに患者の近親者から疎まれていた。そんなある日、末期がんのマーサから安楽死するのを手伝ってほしいと頼まれたデヴィッド。一度は拒絶した彼だが、悩んだ末にある決断を下す。

★カンヌ国際映画祭脚本賞受賞。

監 督

出 演

ジャンル ドラマ / ヒューマン
本編時間 96分
制作 2015年 メキシコ=フランス
原題 CHRONIC

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