『君と歩く世界』のジャック・オーディアール監督が、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した人間ドラマ。内戦下のスリランカからフランスに逃れた他人同士の３人が、偽装家族として暮らす姿を丁寧に描いてゆく。赤の他人でありながらも愛や家族を守ろうとする主人公の闘いの背景には、移民問題に揺れる欧州の現状も織り込まれ、後半、アクションを使った意外な転換を見せる深いストーリーに引き込まれること必至。

内戦下のスリランカで妻と娘を亡くした元兵士のディーパン。彼は難民キャンプで知り合った女性ヤリニ、少女イラヤルと家族を装い、フランスへ逃れることにする。辛うじて難民審査を通り抜けた彼らは、パリ郊外の集合団地の一室に腰を落ち着け、ディーパンは団地の管理人の職を得る。昼間は外で家族のふりを続け、夜は一つ屋根の下で赤の他人に戻る３人。そんな彼らがささやかな幸せを掴もうとしたとき、新たな暴力が襲いかかる。

★カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。

• JACQUES AUDIARDジャック・オーディアール

• ANTONYTHASAN JESUTHASAN アントニーターサン・ジェスターサン
• KALIEASWARI SRINIVASAN カレアスワリ・スリニバサン
• CLAUDINE VINASITHAMBY カラウタヤニ・ヴィナシタンビ
• VINCENT ROTTIERS ヴァンサン・ロティエ
• MARC ZINGA マルク・ジンガ