スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督による、母と娘の葛藤を描いた重厚な人間ドラマ。母親になりきれない母シャルロッテを演じる世紀の女優イングリッド・バーグマンと、娘エヴァを演じるリブ・ウルマンの静かな演技合戦は息を飲む迫力。本作で描かれる親子の葛藤は、現代の母と娘の関係性にも通じる問題を描き出している。女優人生最高の演技と絶賛されたバーグマンにとって、この映画は遺作となった。

エヴァは歳の離れた夫とノルウェーの牧師館で平和に暮らしていた。ある日、エヴァの招きにより、国際的ピアニストとして活躍しているエヴァの母・シャルロッテが牧師館を訪れる。実は、脳性マヒを患い療養施設に入れられたままの妹・ヘレナを、エヴァは母に秘密で引き取っていた。久しぶりにヘレナと対面した母は、動揺しつつも取り繕った笑顔を見せる。エヴァはそんな母に、これまでの怒りや辛かった思い出などを語り始める…。

• INGMAR BERGMANイングマール・ベルイマン

• INGRID BERGMAN イングリッド・バーグマン
• LIV ULLMANN リブ・ウルマン
• LENA NYMAN レナ・ニーマン
• HALVAR BJORK ハルヴァール・ビョルク
• ERLAND JOSEPHSON エルランド・ヨセフソン