ホームボーイ

ミッキー・ロークが原案と主演を兼任したボクシング・ドラマ。流れ者のボクサーが愛する女性のため命を懸けて最後の試合に臨む。

ミッキー・ロークが、十代の頃から慣れ親しんできたボクシングを題材に、自ら原案・主演を兼ねて製作した半自伝的な人間ドラマ。流れ者のボクサーと場末のクラブ歌手にそれぞれ扮したミッキー・ロークとクリストファー・ウォーケンが、侘しくも切ない男同士の友情を妙演。音楽担当のエリック・クラプトンによる哀愁漂うギターの旋律が物語と世界観に絶妙に合い、後年の『レスラー』同様ローク自身の人生が投影された作品となった。

【ストーリー】海沿いの小さな町にやってきたボクサーのジョニーは、クラブ歌手のウェズリーと友情を深め、遊園地を営むルビーと恋に落ちる。一攫千金を狙うウェズリーはジョニーに宝石強盗の計画を持ちかけるが、犯行予定日は次期チャンピオン候補との試合の日だった。勝ち目はないと分かっているものの、経営不振に悩むルビーを救いたい一心から試合を引き受けるジョニー。裏切られたと受け取ったウェズリーは、一人で強盗を決行する。