『ローラ殺人事件』などハリウッド映画のタブーを破る作品を多数作ったオットー・プレミンジャー監督の代表作の１本。ウィリアム・ワイラーの『コレクター』、ヒッチコックの『サイコ』と並ぶ心理サスペンスの傑作と評され、『サイコ』も手がけたデザイナー、ソウル・バスによるタイトルデザインも印象的。ローレンス・オリヴィエ演じる冷静な警視と“犯人”の異様さが対照的に描かれ、苦い後味を残す結末はまさに匠の技。

４歳の娘バニーを連れてロンドンへやって来たアメリカ人女性アン。しかしバニーの姿が消え、アンは兄スティーブンに助けを求めるが、保育所にも近所にもバニーはいない。通報を受けたニューハウス警視がアンを訪ねるが、母娘の部屋にバニーの荷物は何もなく、アンは娘の写真も持っていない。彼女の言動に不審を抱いた警視は、そもそもバニーが存在していないのではないかと推理。妹の正気を疑う警視にスティーブンは激昂するが…。

• OTTO PREMINGERオットー・プレミンジャー

• LAURENCE OLIVIER ローレンス・オリヴィエ
• KEIR DULLEA キーア・デューレイ
• CAROL LYNLEY キャロル・リンレイ
• LUCIE MANNHEIM ルチー・マンハイム
• NOEL COWARD ノエル・カワード