作品解説
デヴィッド・クローネンバーグ監督のサイコホラー。怒りの感情を肉体的に具現化させる実験の被験者女性の“人体”の変貌を描く。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の初期の代表作。『ラビッド』や『ビデオドローム』など監督作品の特徴といえる“肉体の変容”というテーマは、本作でも強烈に押し出されている。怒りの形を具現化した造形は強烈の一言。トラウマからの虐待や夫婦の亀裂といった心理面も丹念に描写され、当時、娘の親権をめぐって妻と離婚調停を繰り広げていたクローネンバーグの心情が反映された作品といわれている。主演はオリヴァー・リード。
ストーリー
ソマラリー医療センターに入院している妻ノラへの面会を許されないフランクは、彼女がラグラン博士の実験材料にされているのではないかと疑う。その頃娘キャンディの背中に赤いただれを発見したフランクは、ノラとの週1回の面会でキャンディが彼女から折檻を受けているのでは、という疑惑を抱く。一方フランクの周辺では、小人のような謎の生物による殺人事件が続発していた…。
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