三つ数えろ

ハンフリー・ボガート主演、美女脅迫事件を調査する私立探偵フィリップ・マーロウの活躍を描く傑作ハードボイルド・ミステリー。

レイモンド・チャンドラーの小説「大いなる眠り」を名匠ハワード・ホークス監督が映画化。ハンフリー・ボガート演じる私立探偵マーロウと、ボガートの実の妻だったローレン・バコール扮する富豪令嬢のハードボイルドなやりとりは、思わず溜息が出るカッコよさ。いくつもの事件が複雑に絡み合って進んでゆく物語を、細部にこだわらず、１シーン１シーンを面白く見せることで見事にまとめ上げたホークス監督の手腕が光る作品。

【ストーリー】私立探偵のフィリップ・マーロウは、老富豪スタンウッドから彼の末娘カーメンが書店主のガイガーに脅迫されていることを打ち明けられる。この事件の解決を依頼されたマーロウは、カーメンの素行を調査していくうちに、長女ビビアンの不審な行動に気づく。彼女は、ＩＲＡ活動家の妻を寝取ったことで名を馳せたカジノ経営者マースに多額の借金があったのだ。そんな時、ガイガーが射殺され、現場で放心状態のカーメンが発見される…。